ゆめいな漫画家の手塚治虫さんは1989年に亡くなりました。手塚さんが使っていた机の引き出しやロッカーには鍵がかかっていて、中に何が入っているのか長い間わかりませんでした。
先月、手塚さんの娘が鍵を作って机とロッカーを開けたところ、漫画の下書きなどが見つかりました。このなかには、亡くなる少し前まで雑誌に描いていた漫画のキャラクターをデッサンした絵や下書きがありました。手塚さんが絵を何度も描き直していたことがわかります。
また、テレビで放送していたアニメーション「ふしぎなメルモ」の絵もありました。手塚さんらしい曲線で、主人公が変身するところが描いてあります。
手塚プロダクションの森晴路さんは「手塚先生は、あまり描いているところを見せませんでした。下書きなどを見ると、いろいろ悩みながら描いていることがわかって、大切な資料になります」と話しています。
Fuente: NHK